みなさんこんにちは。
普段の暮らしの中で、あまり聞くことがない「アスベスト問題」。
でも、古い建物を扱う場合必ず注意しなくてはいけません。
アスベストというのは、天然に採取される鉱物の一種であり、石でありながら軽い綿状の性質を持つことから、石綿とも呼ばれる物質になります。
加工しやすいことに加えて、耐火性・断熱性・電気絶縁性が高く、以前は断熱材や保温材、防音材として建築物に建材として多く使用されていましたが、このアスベストを誤って吸入すると健康被害を引き起こすこともあるので、現在日本では使用が禁止されています。
でも、古い建物の一部では建築材として使用されたままなので、建物の解体時や資材の廃棄には注意が必要です。
注意すべき箇所
アスベストが利用されている場所は、建物された時期によって様々ですが、主な例をご紹介します。
1)屋根
築年数の古い住宅のスレート屋根は、高い確率でアスベストが含まれているケースが多いです。
2)外壁
築年数の古い住宅のサイディング外壁にも、屋根と同様に高い確率でアスベストが含まれています。
3)内装材
内装材のケイ酸カルシウム板やパーライト板にも、アスベストが含まれている可能性があります。
4)配管の断熱材
工場などの配管やダクトに巻かれた断熱材には、アスベストが含まれている可能性があります。
5)内壁の吹き付け材
工場や立体駐車場等で耐火材として採用された吹き付け材にも、高い確率でアスベストが含まれています。
いずれも、2006年よりも前に建築された古い建物に限ります。
2006年に労働安全衛生法施行令の改正によりアスベストの全面使用禁止になっています。
そして2020年には、建築物の解体・改修作業の前に対象となる建材や建物の調査が義務付けられています。
そんな状況、背景もあることから、大気汚染防止法及び石綿障害予防規則で定められた、建築物の解体・改修などの前に実施する調査については、建築物石綿含有建材調査者資格を有する者が行わなければなりません。
2023年10月1日以降は、同資格者による調査が義務付けられます。
弊社の取り扱う、屋根材に特にアスベストが含まれているケースが多いので、
もちろん弊社でもきちんと資格を取得し、対応できるように準備をしております。
これが調査する社員たちが健康被害にあわないようにする目的もありますのでしっかり対応していきたいと思います。
ちなみに現在ご自宅の屋根にアスベストが含まれていても、必ず健康に被害が出るものではありません。
ただ、屋根材などが劣化して、含まれているアスベストが空中に飛散してる場合は注意が必要です。
もし、ご自宅の築年数が2006年よりも古い場合は、もしかしたらアスベストが含まれている屋根かもしれません。
気になる方はまずはお気軽に弊社までご相談ください。
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