屋根の面積を求めたいけど、図面がない…そんな悩みをお持ちの皆さん。
この記事では、図面がない場合でも、正確な屋根面積を計算する方法をわかりやすく解説します。
屋根面積の求め方|図面がある場合
建物の図面がある場合は、立面図や平面図から屋根の長さを測り、面積を計算することができます。
図面には勾配が記載されているので、勾配伸び率を利用して正確な屋根面積を求められます。
1: 図面から屋根の長さを測る
図面には、屋根の長さが記載されています。
定規を使って、屋根の長さを正確に測りましょう。
2: 勾配伸び率を計算する
勾配とは、屋根の傾斜を表す数値です。
図面には、勾配が「1/2」や「4/10」のように記載されています。
この数値を使って、勾配伸び率を計算します。
勾配伸び率の計算式は、次のとおりです。
勾配伸び率 = √(1 + 勾配²)
例えば、勾配が「1/2」の場合、勾配伸び率は次のようになります。
勾配伸び率 = √(1 + (1/2)²) = √(1 + 1/4) = √(5/4) = 1.118
3: 投影面積を計算する
投影面積とは、屋根を真上から見た場合の面積のことです。
図面から屋根の投影面積を計算しましょう。
投影面積は、屋根の長さ × 屋根の幅で求められます。
4: 屋根面積を計算する
屋根面積 = 投影面積 × 勾配伸び率
例えば、投影面積が 30㎡、勾配伸び率が 1.118 の場合、屋根面積は次のようになります。
屋根面積 = 30㎡ × 1.118 = 33.54㎡
屋根面積の求め方|図面がない場合
図面がない場合は、投影面積から求める方法があります。
投影面積は、建物を真上から見た場合の面積で、メジャーやグーグルマップを使って計測できます。
投影面積に勾配伸び率をかけることで、屋根面積を算出できます。
1: 投影面積を計測する
メジャーを使って、建物の外周を計測します。
外周の長さを測り、軒の出を考慮して、投影面積を計算します。
例:
建物の長さ:10m
建物の幅:7m
軒の出:0.5m
投影面積 = (10m + 0.5m + 0.5m) × (7m + 0.5m + 0.5m) = 11m × 8m = 88㎡
2: 勾配伸び率を推測する
図面がない場合は、勾配を直接確認することができません。
そのため、屋根の傾きから、おおよその勾配伸び率を推測する必要があります。
目安として、緩勾配の屋根は勾配伸び率が1.05~1.1、急勾配の屋根は勾配伸び率が1.1~1.2です。
3: 屋根面積を計算する
屋根面積 = 投影面積 × 勾配伸び率
例えば、投影面積が 88㎡、勾配伸び率が 1.1 の場合、屋根面積は次のようになります。
屋根面積 = 88㎡ × 1.1 = 96.8㎡
まとめ
この記事では、図面がある場合とない場合の屋根面積の求め方を解説しました。
図面がある場合は、正確な面積を計算することができます。
図面がない場合は、投影面積と勾配伸び率から、おおよその面積を計算することができます。
お困りごとがございましたら、是非一度当社までご相談ください。
この記事を参考に、ぜひ自分で屋根の面積を計算してみてください。