外壁の修理費用は高額になりがちで、経済的な負担を軽減したいという気持ちをお持ちの方は多いでしょう。
この記事では、外壁の修理が火災保険で補償されるケースや注意点を解説していきます。
火災保険を活用して、安心して外壁の修理を進められるように、ぜひ最後まで読んでみてください。
外壁の修理で火災保険で補償されるケースは?
外壁の修理が火災保険で補償されるケースは、主に自然災害による被害です。
具体的にどのようなケースが補償対象となるのか、例を挙げて説明します。
・台風の際に飛来物が外壁に当たって外壁が崩れた場合
・雹が降った際に外壁に当たって傷が入った場合
・洪水が発生して外壁が倒壊した場合
上記のような、自然災害によって外壁が破損した場合には、火災保険で修理費用が補償される可能性があります。
一方、以下のようなケースは、火災保険の補償対象外となる可能性が高いです。
・建物の外から車が突っ込んできて外壁が崩壊した場合
・子供が外壁にボールを当ててしまって外壁が剥がれた場合
・猫が外壁をよじ登った際に傷が入った場合
これらのケースは、自然災害ではなく、人為的な原因による被害と判断されるため、火災保険の補償対象外となる可能性が高いです。
火災保険適用までの流れと注意点
火災保険が適用されるまでの流れは、大きく分けて4つのステップがあります。
1. 写真撮影
2. 書類申請
3. 損害鑑定
4. 保険金支払い
それぞれのステップで注意すべきポイントを解説していきます。
1: 写真撮影
火災保険を申請する際には、損害箇所の状況を正確に把握するために、写真撮影が必須です。
自分で補修を行った後に写真を撮ると、被害状況が分からなくなってしまい、火災保険が適用されなくなる可能性があります。
そのため、補修を行う前に、必ず損害箇所の写真を撮影するようにしましょう。
また、保険会社が写真を見て、保険契約している家かどうか判断しやすいように、家全体が分かる外観の写真も撮っておきましょう。
2: 書類申請
火災保険の書類申請は、被保険者が行うという決まりがあります。
申請代行は契約違反となるため、注意が必要です。
ただし、申請をサポートしてもらうことは問題ありません。
自分だけでは不安な場合は、業者などに申請のサポートをお願いしましょう。
3: 損害鑑定
申請書類や損害箇所の写真を元に、損害鑑定人が現場調査を行います。
そこで保険が適用されるかどうかが判断され、損害鑑定人の審査に通らないと火災保険は支給されません。
4: 保険金支払い
損害鑑定人が調査した結果を基に、支給される保険金の金額が決まります。
見積書をとった業者が50万円の補修工事が必要だと言っても、損害鑑定人の調査で20万円分の損害しか認められなかった場合、支給されるのは20万円のみです。
申請額と支給額の差を少なくするためには、正確に損害状況を判断できる業者と契約することが大切です。
また、火災保険が補償するのは、原状回復に必要な工事にかかる費用です。
原状回復とは「被害にあう前の状態に戻す」ということなので、機能性の向上は補償対象に含まれません。
外れた雨樋を以前より高性能なものに取り替えるなど、被災前と異なる状態にはできないということです。
まとめ
外壁の修理費用が火災保険で補償されるケースは、自然災害による被害が主な対象となります。
火災保険を申請する際には、損害箇所の写真を撮影し、書類申請を行い、損害鑑定人の審査を受ける必要があります。
保険金は、損害鑑定人の調査結果に基づいて決定され、原状回復に必要な費用が補償されます。
火災保険を活用して、経済的な負担を軽減し、安心して外壁の修理を進めましょう。