新築やリフォームを考えているあなたは、屋根材選びに悩んでいるのではないでしょうか。
「せっかくのマイホームだから、長く安心して住める屋根にしたいけど、どんな屋根材を選べば良いのかわからない」
そんな悩みをお持ちの方に、今回は、近年注目を集めているFRP屋根について解説していきます。
FRP屋根とは?
FRP屋根とは、繊維強化プラスチック(FRP)を用いた屋根材のことです。
FRPは、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維をプラスチック樹脂で固めた複合素材で、軽量で強度があり、防水性に優れているという特徴があります。
そのため、近年では、住宅の屋根材としてだけでなく、自動車や船舶、航空機など、様々な分野で利用されています。
FRP屋根は、他の屋根材と比較して、以下のようなメリットがあります。
1: 軽量で強度がある
FRPは、鉄やコンクリートなどに比べて非常に軽量です。
そのため、屋根の荷重を軽減でき、地震などの災害時にも安心です。
また、FRPは強度が高く、衝撃に強いという特徴もあります。
そのため、台風や雹などの自然災害にも強い屋根材として注目されています。
2: 防水性に優れている
FRPは、水を通しにくい素材です。
そのため、雨漏りの心配が少なく、安心して長く使用できます。
また、FRPは、紫外線や塩分に強いという特徴もあります。
そのため、海沿いや雪国など、過酷な環境下でも使用できます。
3: 施工がしやすい
FRP屋根は、軽量で施工がしやすいという特徴があります。
そのため、工期が短縮できるというメリットがあります。
また、FRP屋根は、既存の屋根の上に重ねて施工することも可能です。
そのため、リフォームにも適した屋根材と言えます。
FRP屋根のデメリット
一方でFRP屋根にはデメリットも存在します。
ここではデメリットを4つご紹介します。
1:費用が高い
FRP屋根は、他の屋根材と比較して、費用が高いというデメリットがあります。
これは、FRPの素材が高価であること、施工が特殊な技術を要することなどが原因です。
2:紫外線に弱い
FRPは、紫外線に弱く、長期間紫外線にさらされると、劣化しやすくなります。
そのため、定期的なメンテナンスが必要になります。
3:断熱性能が低い
FRPは、断熱性能が低いというデメリットがあります。
そのため、夏は暑く、冬は寒いという問題点があります。
断熱性能を向上させるためには、屋根裏の断熱材を厚くしたり、遮熱塗料を塗布するなどの対策が必要です。
4:耐久性が低い
FRP屋根は、他の屋根材と比較して、耐久性が低いというデメリットがあります。
これは、FRPが紫外線に弱く、経年劣化しやすいことが原因です。
そのため、定期的なメンテナンスが必要です。
まとめ
FRP屋根は、軽量で強度があり、防水性に優れているなど、魅力的な特徴を持つ一方で、費用が高く、紫外線に弱いなどのデメリットも。
メリットとデメリットを比較検討し、自邸に最適な屋根材かどうか判断する必要があります。