雨漏りは住宅の安全性や快適性に大きな影響を与える深刻な問題です。
特に屋根からの雨漏りは、放置すると家の構造体にまでダメージが及び、大規模な修理が必要になる可能性があります。
本記事では、屋根からの雨漏りの主な原因と、雨漏りが発生した際に迅速に行うべき応急処置についてご紹介します。
□屋根の雨漏りの原因
屋根からの雨漏りは、家の構造や住環境に大きな影響を及ぼす深刻な問題です。
雨漏りを修理するためには、まずその原因を正確に特定することが重要です。
以下に、屋根からの雨漏りの主な原因について説明します。
1: ルーフィングの経年劣化
屋根の雨漏りの最も一般的な原因は、ルーフィングの経年劣化です。
屋根は、野地板、ルーフィング、屋根材の3層構造となっており、その中でルーフィングが水を止める役割を果たしています。
しかし、時間が経つにつれてルーフィングは劣化し、防水性能が低下します。
これにより、雨水が染み込み、家の内部まで侵入してくることがあります。
板金の浮きや屋根材のひび割れは、ルーフィングの劣化を促進する要因となりますが、直接的な雨漏りの原因とはなりません。
2: コーキングの劣化
コーキングは、屋根や外壁の継ぎ目や接合部に使用される防水材です。
時間が経つと、コーキングも劣化し、ひび割れや剥離が生じます。
これにより、雨水が浸入しやすくなり、雨漏りの原因となります。
特に、屋根と外壁の接合部や、屋根材の重なり部分など、コーキングが多く使用されている箇所は注意が必要です。
3: 屋根や板金のわずかな隙間
屋根材や板金のわずかな隙間からも雨水が侵入することがあります。
これらの隙間は目視で確認するのが難しく、専門的な調査が必要となることが多いです。
特に、外壁との継ぎ目や板金の接合部は、隙間が生じやすい箇所です。
これらの隙間を放置すると、雨漏りが発生し、建物全体の耐久性が低下する恐れがあります。
4: 屋根材のひび割れや破損
屋根材自体がひび割れたり、破損したりすることも雨漏りの原因となります。
特に、強風や大雨、積雪などの自然災害によって屋根材が損傷を受けることがあります。
損傷した屋根材から雨水が侵入し、雨漏りが発生することがありますので、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
□雨漏りが起こったときの応急処置
雨漏りが発生した場合、迅速な応急処置を行うことで、さらなる被害を防ぐことができます。
1: 浸水の防止
まずは漏れている雨水を受け止めて、それ以上床や壁が濡れないようにする作業を行います。
以下のものを用意してください。
・バケツ
・雑巾
・ブルーシートまたは新聞紙
漏れた雨水が床に溜まっている場合、まずは雑巾でしっかり拭き取ります。
これにより、床や壁がさらにダメージを受けるのを防ぎます。
雨水が落ちてくる場所にブルーシートや新聞紙を敷いて、床が直接濡れないようにします。
雨水を受け止めるために、ブルーシートの上に雑巾を入れたバケツを置きます。
バケツの中に雑巾を入れることで、落ちてきた水が飛び散りにくくなり、バケツやシートの外が濡れにくくなります。
バケツに溜まった水を定期的に捨てて、溢れないようにします。
2: 床の畳やカーペットを上げておく
雨漏りしている箇所の床がカーペットや畳の場合、バケツを置くだけではなく、床から上げておくことが重要です。
これは、水が跳ねて広範囲に及ぶことを防ぐためです。
畳を上げるには、マイナスドライバーを使って端を持ち上げ、少しずつ取り外します。
カーペットも同様に移動させ、濡れない場所に避難させます。
3: 家電や家具を移動させる
雨漏りで濡れる可能性のある範囲に電化製品や収納家具がある場合、故障や腐食を防ぐためにこれらを退避させます。
感電や漏電の危険性があるため、必ず家電製品のコンセントを抜いてから移動させます。
洗濯機や冷蔵庫などの大型家電は特に注意して移動させ、できるだけ濡れない場所に避難させます。
□まとめ
雨漏りは、迅速かつ適切な対応が求められる緊急事態です。
この記事で紹介した「屋根の雨漏りの原因」と「雨漏りが起こったときの応急処置」の知識を活用して、被害を最小限に抑えるための対策を講じましょう。
定期的な点検とメンテナンスを行い、住宅の防水性能を維持することが重要です。
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